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夢とは!?お金とは!?

GARMIN協賛、台東縣政府協力により、長年めざしてきた、ウルトラランナーによる壮大な駅伝挑戦を11月18日から12月1日にかけて初めて国外で実現することができました。

この活動は、過去に競いあってきた台湾のライバル選手たちとタスキリレーをしながら台湾一周1000kmを走り、各都市の児童養護施設を訪れて「子供たちへ夢を与える」というものです。

具体的には、活動中におこなったマラソン教室の収益と、台湾で出版されている自書『世界超馬王者的跑步之道』の印税収入の全額を使って、訪れた施設の子供たちみんなへクリスマスプレゼントを贈ることを目標としていました。

結果、本企画はSNSによる活動発信をとおして、台湾国内の多くの方のご理解、ご協力をいただくことができ、訪れた4施設・計101人の子供たちへ贈るためのプレゼント費用を集めることに成功。

12月24日から25日にかけて、無事に子供たちのもとへプレゼントを届けることができました。

※写真の子供たちは新竹市政府の計らいでゴールを迎えてくれた一般の子供たちです。

子供たちへ贈ったもの

活動で捻出した資金を使って、101人の施設児童へ贈ったプレゼントは一人あたり400元ぶんの図書カードです。

折り紙で作成した封筒に、メッセージカードを添えて、この図書カードを101人の子供たちへ匿名で贈りました。

そもそも、他人が夢を与えることなどできるのか?

結論から言うと、他人が夢を与えることは、不可能だと思っています。

また、多くの施設児童は、成人したあと一般家庭で育った子供たちよりも経済的に困難な環境に陥りやすいという現実的な問題があります。

そんな将来を抱えた子供たちに対してするべきことは、場当たり的な贈りもので“喜ばせること”ではなく、自分で考える“きっかけ”をプレゼントすることではないか、と考えました。

大人になったら、
なにがしたいのか?
どこに行きたいのか?
どうなりたいのか?
そのためには、なにが必要か?

それらを考える上で、本を読むことは、とても役に立ちます。

ただし、どの本を買えば、自分にとって良いことになるのか?は、誰も教えてはくれません。

それこそ、自分で考え、時には失敗もしながら、見つけていかなければならないことの第一歩です。

台湾国内の一般的な書籍なら一冊400元以内で買うことができるので、少なくとも今回のプレゼントで子供たちは一人一回は、自分で選んで本を買うことができます。

あとは行動するか?しないか?

は、本人次第。

いろんな視点で、どんな本を買おうかな?って、考えながら、自立して生きてゆくための一歩にしてもらえたらいいな。って思っています。

お金とは、価値交換のツール

ウルトラランナーとして施設児童と関わる活動をはじめたきっかけは、僕自身がマラソンと出逢う以前に彼らと同じような経緯から経済的、社会的な困難を体験していたため、昔の自分と同じような境遇にいる子供たちに感情移入できたからです。

今回、子供たちのプレゼント代を捻出するために作成した自書は、それらの体験を経てウルトラマラソンで世界王者になったまでの半生を製品化したものです。

その書籍を活動趣旨に賛同して下さった方々が購入してくださり、

その利益全額を図書カードに変え、

子供たちへプレゼントしました。

当然、子供たちはその図書カードで本を買うでしょうから、結局 私が今回の活動でおこなったことは書籍で利益を作って、その利益をまた書籍に戻したというだけのことです。

もし仮に「台湾一周駅伝」というチャレンジをおこなわず、自伝も書きおこさず、活動経費を使わない代わりに図書カードをたくさん購入し、施設の子供たちへプレゼントするという流れであっても、客観的にはほぼ同じことだったかもしれません。

違いは、直に人と人との出逢いがあったか、なかったか。

関わった人たち一人一人に、感情の揺れ動きがあったか、なかったかだと思っています。

子供たちにとって、今回の一連の活動が意味のあるものだったかどうかは、もう少し時間が立たなければ分かりません。

活動を行なわせていただけた私にとっては、大変意義のあるものでした。しかし、それだけだと只の自己満足です。

大切なことは、私の自伝を購入された台湾の方々や私が実施したマラソン教室に参加された台湾の方々、または、客観的にこの記事をいまお読みいただいているあなたにとって、私のおこなった一連の活動が、何か価値のあるものだったかどうかです。

もしも、今回の活動に部分的に関わってくださった方々、SNSで見守って下さった皆さまにとって私の行なったことが何かの価値を持つのだとしたら、きっと次はより壮大な駅伝挑戦として今回の続きができると思っています。

できることなら私は、来年は台湾だけでなく、日本国内でも過去に訪れた全国の施設児童へ駅伝で会いにゆき、1年後のイヴの夜には、より多くの子供たちに同じようなクリスマスプレゼントを贈りたい。

日本のウルトラランナー達とタスキをつなぎながら。

その過程では、いまこの記事を読んで下さっているあなたの住む街へ、走って訪れることもあるかもしれません。

もしかしたら、今以上にウルトラランナーの社会的な価値認知度を高めることもできるかもしれません。

夢とは、他人といっしょに描く未来です。

他人が一方的に与えることなどはできないけれど、自立して生きている人と人とが、同じ方向をみながらタスキをつなぎあえるのなら、夢はきっと叶うと信じています。

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