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寒さ対策は末端の選択。

先週末の東海道57次ウルトラマラニックは1月15日にイギリスで開催される雪上430kmのスパインレース3週間前ということもあり、トレーニングの追込みとしても大変重要な3日間でした。

今回は2泊3日で104kmを走る行程でしたが、自分なりの工夫した走り方ができ練習としても満足のゆく結果に(^^)

そして、このような過酷なロングディスタンスに挑む上で重要なことは、身体能力を高めるトレーニング以上に、レースに対応するための「シュミレーション」をしてゆくことです。

今回の東海道57次ウルトラマラニックではスパインレースへ向けて靴下の使い分けを試す機会にも出来たので、想った事を簡単にまとめておきたいと思います。

指先の冷え対策だけでセーター1枚分の保温効果あり

そもそも私、井上。ランニングコーチをする以前に某アウトドア総合ブランドで4年ほど勤めていましたので、アウトドアウェアに関する製品知識に基づいてこれまでもウルトラマラソンでのウェアを選択してきました。

一般的なハイカーと異なり、発汗量の多い私たちランナーはたとえ寒い環境下でも薄着になることが多いですが、絶対に保温を疎かにしてはいけないのは手先、足先の末端部分です。

これらの保温対策をしっかり行うだけでもセーター1枚分の保温効果があると言われており、寒冷地ほど手袋や靴下の選択が運動パフォーマンスに影響を及ぼすことは間違いありません。

基本はウール、今回はソックスレイヤリング

2016年3月に映画化もされた夢獏良了さん原作の「神々の山巓」という物語に私は昔からとても影響を受けながら競技活動を続けてきましたが、主人公のクライマーがエヴェレストへ挑む物語の後半部分でインナーウェアの素材の重要性が説かれています。

そもそも、寒冷地での登山では昔からウール素材の肌着を身につけることは生死に関わる重要なポイントです。

天然素材のウールは運動時にかいた汗をなるべく肌から遠ざける性質があり、素材の保温力との相乗効果で生命が活動を維持するために必要な「体温」を過酷な環境下でも一定に保つ効果があげられています。

物語「神々の山巓」の中では主人公はウール素材のメリットをそのままに、汗の拡散性をより高めたジオライン素材の肌着を着用しており、私も過去の職歴からジオラインの有効性はとても信頼していますが、今回は手袋とソックスに関してはあえて新しい試みをしてみたいと思っています。

それが、ファイントラック社の掲げている「ソックス・レイヤリング」という発想。

レイヤリングとは、要するに重ね着のことですが、ファイントラックでは肌周りの汗を急速に乾かし良質な状態を保持するインナーソックス+アウターソックスはシーズンやシュチュエーションによって素材を使い分ける考え方を提唱していますが、環境によって応用力の高いこの発想はたいへん素晴らしいと思っています。

身の回りの製品をすべてファイントラック一色で染める訳ではないですが、ソックス・レイヤリング、グローブレイヤリングの考えを応用しながらレース時の寒暖差に柔軟に対応できるよう、装備を試行錯誤してゆこうと思っています。

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造り手の想いを汲むことでメンタルタフネスを養う

では、残りのトレーニング期間すべて保温性重視のソックスでゆくのか!?
というと、そんな訳でもありません。

実はつい先日、イトイテックスという面白いソックスと出逢ったのですが、なんとこの靴下は和紙素材をもとに造られています。

和紙からソックス??

と、最初は半信半疑でしたが製造過程を詳しく知る中で、そこにはものすごく手間ひまをかけた日本人の職人魂ともいうべき丁寧さで出来上がった製品であることを知りました。

実際、東海道57次ウルトラマラニックの初日の37kmはファイントラックではなくイトイテックスの方を試し、1km4分10秒〜3分30秒ほどの追込みトレーニングとして消化しましたが、足底筋を活かして裸足に近い感覚で走るには断然、こちらのソックスの方が目的にはあっているよう感じました。

おそらくイトイテックス社のソックスはスポーツ用の靴下のなかでも、群をぬいて軽量化がされています。

また、このソックスに関しては自分なりに試したい履き方があり、トレーニングを通して試行錯誤を繰り返してゆきたいとも思っています。

装備の追求のなかで感じる縁というジンクス

世の中、様々な製品で溢れています。

そのなかで、「これこそが間違いなく最高」と一概に言うことはできないのではないかと私は思っています。

どの製品にも特徴があり、メリットとそしてデメリットも少なからずあります。

それらは何ら隠すことでもなければ、否定するものでもありません。人間と同じでそれは個性なのだから。

そして、人間と同じくそれぞれの製品にも適材適所があります。

要するに大切なことは、使い手が常に考え、使い分けることなのではないかな。というのが私の考えです。

ただ、物には思い入れや愛着が出てくることも事実です。

それもまた、絶対に否定するべきではないと思います。

例えば、今回試したイトイテックス社のソックスは和紙をもとに造られていますが、ちょうど私はアスリート活動のなかで2017年は「折り紙」をコミュニケーションのツールとして台湾や中国の子供たちとも交流を持ってゆきたいと考えていたところでした。

そこに強烈な縁を感じているのは事実です。

それと、心情的に、和の心を大切にした製品は海外のランナーへの贈り物としても喜んでもらえるんじゃないかな?

ということも想像しています。

冬の時期はランニングコーチとしてもウェアのこと、装備のことでいろいろな相談を受けますが、大切なポイントだけは抑えながらも、道具選びは自分の個性にも繋がると思いますので楽しみながら、悩んでもらえたら良いんじゃないかな?って思っています。

1月3日には多摩センターにてコアランニングスクール新年会を予定していますが、装備のことなど沢山の意見を飛び交わせながら、いろんな方の体験を参考にできる交流が持てたらいいな。

年末年始はお買い物の機会も何かと多いですがお互い賢く、楽しくゆきましょう☆

スパインレースまであと17日!
最大目標は海外の強豪選手とお互いの夢を語り合える関係を築くこと!

井上真悟

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